震災のときに東北道を走っていた私は、その直後から会社のスタッフや自分の家族に何十回も電話しても繋がらない状況の中、「とにかく無事でいて欲しい…」との願いだけでした。

 

その後のテレビで被災現場の画像を見るたびに何度も涙し、微力ながら救援物資の調達のお手伝いや義捐金の協力をしても、自分は今何をすべきかを自問する繰り返しです。

この度の震災において、人としての繋がりや家族がいてくれるということがどんなに嬉しいことなのかを改めて感じます。

 

東京に勤務している2人の息子から「無事だよ」とのメールが入ったとき、

 

暗闇の中で家族と夕食を食べたとき、

 

お客様から安否確認の電話を頂いたとき、

 

救援物資の調達にスタッフが駆け回ってくれたとき、

 

実家の兄が3時間並んで手に入れたガソリンを届けてくれたとき、

 

ガス会社の知人が自社の建物の損壊を後回しにして被災地に送るガスコンロを笑顔で用意してくれたとき、

 

停電した信号をお互いの顔を見ながら譲り合うとき、

 

いろいろな人との繋がりの中で最近忘れかけていた人としての心の優しさを改めて見ることが出来たように思います。

 

なにげない日常のありがたさを痛感しています。