事業計画書の書き方

【会社概要】

事業計画書には、あまり付ける必要が無い会社概要ですが、銀行に提出する場合などには最初に付けておけばわかりやすくなります。

基本的な会社概要
・商号
・本社所在地
・事業内容
・設立年
・資本金
・決算期
・従業員数
・役員構成
・代表取締役社長の紹介
・連絡先
・経営理念、ビジョン

など、会社概要として一般的なものを追加するのと、会社の個性やビジョン等が解るものもも付いていると、会社のイメージを把握しやすくなります。また、企業として安定している部分と言えば、従業員の推移や離職率、新卒採用数などの人材に関する情報もしっかりと掲載しておくことで、よりいっそうの会社の理解度を深めていきます。もちろん、悪いイメージを持たれるような情報をあえて、掲載する必要はありませんが、良い情報は掲載していきましょう。

 

【ビジョン】
ビジョンとは、将来像、将来のあり方、価値観など広い意味を包括している言葉です。ビジョンを策定する上でもっとも大切なことは、関わる多くの人を引き付けるものでなければならないということになります。
例えば、この事業を推進することで、従業員満足度No1企業という価値を掲げたとしたら、従業員が満足するか?という点にあります。
この、従業員満足度No1企業という言葉だけでは、不足していますので、この言葉を下支えする、週残業10時間以内、年間休日140日、平均給料500万など、どのような状態なのか? を明記すると良いでしょう。
その他のビジョンとしては、
・市場シェア40%を目指す
・顧客3万人
・売り上げ8億円など、様々なビジョンが存在しています。
大切なのは、ビジョンに関連する人が、引き付けられる魅力あるものか?ということです。

【ターゲット分析】

ターゲットとは、営業対象のことを、戦略的な言葉でターゲットと言いますが、営業対象として捉えるとわかりやすいと思います。
営業対象では、一般的な消費者や、特定の業種、地域にある企業など様々な分類できるものがターゲットとしての対象となります。
一般消費者の場合は、年齢、性別、地域、役職、年収、業種、趣味などで選別することで、ターゲットの対象をはっきりさせます。
具体的にすると、40代男性、家族:妻子供二人、関東に住む管理職、年収500万円以上のプロファイルを持つ消費者がターゲットとなります。
対象となるターゲットがどのような行動をしているかを理解します。たとえば、見ている雑誌、利用する交通機関、よく行くゴルフ場、住んでいる地域、よく行くレストラン、居酒屋、着ている服、靴、買い物に行く店など消費行動等を理解することで、事業を優位に進めるための戦略立案材料とします。

【競合分析】

競合分析は、市場の中でどこで事業展開をすれば、無用な戦いを避けることができるのか?もしくは、敵の弱点を知ることで、競合がひしめき合う中で、どうしたら勝つことができるのか?という点を発見することにあります。
リアルな出店を行う飲食店のような業種と、物理的な制限の無いインターネットモールへの出店では、競合分析はまったく異なります。
リアルな出店を行うような場合は、競合のリッチから出店状況、広告、客数、品揃え、メニュー、売り上げ規模などを分析することが、競合分析となりますが、ネットショップの場合には、品揃えやSEO、リスティング広告の状況、バナー広告の展開など、インターネット上特有の活動も分析します。アルフォサポートは、WEB戦略を得意としています。ご相談下さい。

【自社分析】

自社分析は、販売戦略の上でとても重要です。どんな会社でも完璧な会社はありません。弱点を強くすることも大切ですが、「強み」をしっかり把握し、それを強化した方が大きな成果に結び付くと思います。

・自社の商品の特性は何か

・お客様に支持されいることき何か

・他社に優っていることは何か

・地域で1番になれるものは何か

上記のことをディスカッションしてみると良いと思います。出来れば外部の人間にも立ち会って頂ければ視点が変わります。

 

【事業概要】

事業概要は、飲食店やサービスなどという簡略的なものでは無く、飲食店であればどのようなジャンル(和食、イタリアン、フレンチ、中華、捜索料理)で、お店の雰囲気(高級感、ファミリー向け、女性、若い世代)や、メニューの内容(単品、ドリンク、セット、宴会)など提供するものがわかりやすく説明されている必要がります。

【業務フロー】

事業計画書を人に伝える場合には、必ず業務フローを書き込まなければなりません。なぜなら、事業計画書を見る人は、業務の流れを頭にはイメージできないからです。例えば、仕入れは?入金処理は?発送は?など、様々な質問が来た時に、ビジュアル的に答えるのが業務フローです。

具体的な人、物、金、情報の流れを書き込む

例えば、発送料、仕入れの価格、販売価格、倉庫賃料などを、業務フローに書き込んでおけば、それだけでどのようなビジネスが一目で理解できるようになります。詳細であればあるほど、ビジネスの具現性が高まります。

 

【人員計画】

事業計画書において、人員計画は重要な項目です。まず、経費としての人件費の理解、事業規模に応じた必要人員の理解。売上に対して、必要な人員数など、事業計画の上では切っても切れない、人員をどう考えていくかという計画は、とても大切です。

また、特殊な人員を必要とする事業、教育に時間がかかる事業では、事業規模の拡大や成長など人員の成長との整合性が取れてなければなりません。

事業計画書の人員計画は、事業と人員の連動性を書き込みます。

・スタート時の必要人員
・売上に対する必要人員
・人員の獲得方法
・人員の教育方法
・人員の成長期間
など

 

【短期収支シミュレーション】

事業計画書において短期収支シミュレーションは、事業計画のもっとも重要なポイントと言えます。どんなにすばらしい商品や、サービスであっても、短期収支シミュレーションで、売上がどれくらいあがるのか?利益はどれくらいでるのか?という点において、小さい数字しか見込めないと、事業評価そのものは悪くなります。このため、短期収支シミュレーションは、事業計画そのもの見直しや、事業の否決に大きな影響を与えます。

短期収支シミュレーションで重要な項目
・利益がいつから、どれくらい出るのか?
・運転資金の余力はどこまであるか?

計画において、利益が出なくても、運転資金に余力があれば、事業継続できますが、運転資金が不足して利益が無いと、そこで立ち行かなくなりますので、そこを事業計画の中でしっかりと、計画していきます。